あなたの人生を好転させる!「感謝」の持つ力

マインドセット

あなたは「感謝」の持つ力について、考えたことがあるでしょうか?

なんとなく良いものだという認識はあるかもしれませんが、具体的に感謝の何が良いのか、について深く考えたことは無いかもしれません。

それはとてももったいないことだと思います。

なぜなら、「感謝」にはあなたの人生をもっともっと良くするパワーがあるからです。

この機会にぜひ、「感謝の持つ驚くべき力」について学んでみてください。きっとあなたの役に立つはずです。

「感謝」をすることはとても大事なこと

あなたも、親や先生、先輩などから、「感謝の気持ちを持つことは大切だ」と聞かされたことがあるかもしれません。

でも、その具体的な理由をご存じでしょうか?

なぜ「感謝の気持ちを持つ」ことが大切なのでしょうか?

それは、「感謝すること」が幸せな人生を送るコツだから、です。

その理由は大きく3つあります。

  1. 自らの健康に非常に良い
  2. 感謝された相手にも良い効果をもたらす
  3. 良好な人間関係を築ける

それぞれを詳しく見ていくことにしましょう。

なぜ「感謝」が大切なのか?「感謝」が大切な理由

「感謝」とは何か?

そもそも「感謝」とは何でしょうか?

「感謝の力」について知る前に、簡単に「感謝とは何か?」について改めて考えてみましょう。

「感謝」とは「ありがたく感じて謝意を表すること」

広辞苑

「謝意」とは、広辞苑では「感謝の気持ち」ともうひとつ、「謝罪の心。おわびの気持ち」と書かれています。

「謝」という言葉には、たしかに、「感謝」や「謝礼」といったように、「お礼を言う」という意味もありますが、同時に、「謝罪」「陳謝」のように、わびるあやまる、という意味もあります。

実際、「感謝の気持ち」とは、たんに「ありがとうございます」という気持ちだけではなく、「〇〇してごめんなさい。気づかせてくれて、教えていただいてありがとうございます」という意味でも使うことからも分かるかと思います。

まとめると、「感謝」とは、親切にしてもらったり、優しくしてもらったり、手助けをしてもらったことに対して、自分の気持ちや感情をあらわすこと、と言えます。

つまりは、「ありがたいなぁ」と思うことであり、その思いを「ありがとう」と言葉で伝えたり、行動で表す、ということです。

人は「感謝」で何を感じるのか?「感謝」の効果効能

では、実際「感謝」をしたり、されたりすることによって、どういった効果があるのでしょうか?

「感謝」によって人はどういう影響を受けるのかを、科学的に見ていきましょう。

「感謝の効果効能」についての研究は世界中に数多くありますが、その中から代表的なものをいくつかご紹介します。

オランダのトゥエンテ大学の心理学者 Ernst Bohlmeijer 氏らの研究によると、「意識的に感謝をする」ことがメンタルヘルスを改善させ、「感謝」をすることで「幸福度」が高まることが分かっています。

マンチェスター大学の研究では、感謝の気持ちを持つことで、脳の中では、ストレスを抑制する働きがある「視床下部(ししょうかぶ)」という部分や、報酬系の一部を担う「腹側被蓋野(ふくそくひがいや)」が活性化することが分かりました。そして、感謝の気持ちが高い人ほど、良い睡眠を取っていることも分かりました。

ノースカロライナ大学の社会心理学者サラ・アルゴ氏らが行なった研究では、感謝するという行為によって、感謝する側だけではなく、感謝される側にも、オキシトシンの分泌が活性化することが分かりました。

ちなみに、「オキシトシン」とは「幸せホルモン」とも呼ばれる物質で、ストレスを緩和し、幸福感を与えてくれると言われています。

さらに、自律神経を整えたり、免疫力をアップさせ、血糖値や血圧をコントロールする効果もあります。

通常は、配偶者や恋人と触れ合ったり、家族や友人と楽しい時間を過ごしたり、ペットとのスキンシップを行なうことでオキシトシンが分泌されることが研究で分かっています。

「感謝をする」「感謝される」ことで同様の働きが起こる、というわけです。

カリフォルニア大学デイビス校の心理学者 Robert Emmons 氏の研究でも、「感謝の効果効能」として大きく以下の3つが挙げられています。

  1. 身体的効能
  2. 心理的効能
  3. 社会的効能

順番に見ていきましょう。

「身体的効能」には、免疫力アップ、痛みの軽減、血圧の低下、睡眠の質向上と良い目覚めなどがあります。

「心理的効能」としては、ポジティブな感情の高まり、楽しさや嬉しさ、幸福感の高まりなどがあります。

そして、「社会的効能」には、他人に対して寛容で慈悲深くなる、孤立感や孤独感の軽減などがあるとのことです。

また、脳科学的には、感謝をすることで、さきほどのオキシトシンはもちろん、セロトニン、ドーパミン、エンドルフィンも分泌されることが分かっています。

セロトニンには心のバランスを整える作用があり、ドーパミンはやる気や幸福感を生み出してくれます。

また、エンドルフィンは鎮痛効果が得られたり、気分を高揚させ、幸福感を得られるという効果があります。

今回ご紹介した以外にも、数多くの研究で、「感謝」の良い効果が実証されているのです。

「感謝」によって得られるものとは?

記事の冒頭でお伝えした、「感謝することが幸せな人生を送るコツである3つの理由」について、改めてそれぞれを詳しく見ていきましょう。

  1. 自らの健康に非常に良い
  2. 感謝された相手にも良い効果をもたらす
  3. 良好な人間関係を築ける

自らの健康に非常に良い

これは先ほどの多くの研究結果でも分かったと思いますが、人体にとって多くのメリットがあります。

そして、感謝をすることで、改めて喜びを実感し、心の底から味わうことができるため、充実感や幸福感を感じることで、肉体的にも精神的にも良い影響があるのです。

また、感謝の気持ちがネガティブな気持ちを軽減、あるいは打ち消すことで、安心感を感じたりポジティブになる効果も期待できます。

これらのことからも、「感謝」が自らの健康に非常に良いと言えるでしょう。

感謝された相手にも良い効果をもたらす

こちらも先ほどの研究結果ですでにお分かりかと思いますが、感謝は行なったあなた自身だけではなく、感謝を送った相手にも良い効果をもたらすのです。

実際、感謝をされることは多くの人にとって嬉しいことであり、喜びでもある、というのはあなたも実感したことがあるのではないでしょうか。

良好な人間関係を築ける

「感謝」は人間関係においても大いにメリットがあります。

人から感謝の気持ちを伝えられると嬉しくなり、心を開くきっかけにもなります。

また、感謝されると、お返しをしてあげたくなりますので、結果的に人間関係を円滑にしてくれる、というわけです。

「感謝」をするとは

「感謝」のもつパワーについては、十分にご理解いただけたかと思います。

では、実際にどのように感謝をするのが幸せな人生を送るコツなのでしょうか?

そのあたりも見ていくことにしましょう。

「モノ」にも感謝をする

「感謝」は何も「人」にだけするものとは限りません。

「モノ」にも感謝をする気持ちはとても大事なことと言えます。

あなたも、一流のアスリートが自分の使っている道具に感謝の気持ちを持っている、という話を聞いたことがあるのではないでしょうか。

それは、自分が競技で良い成績、良い結果を残せるのは、多くの人やモノに支えられているからであり、自分が使う道具も例外ではない、ということを理解しているからでしょう。

大抵のスポーツや競技は、何かしらの道具を使うことがほとんどですが、自分の使う道具を心から信頼できない状態、道具が本来の機能を十分に発揮できない状態で、競技者自身が実力を最大限発揮できるでしょうか?

競技者ほどシビアな世界ではなかったとしても、あなたが普段から使っているモノが、急に壊れてしまったり、使えなくなってしまうことを想像してみてください。

「ありがたさ」は、それを失って初めて実感することがほとんどですので、そう考えると自然と感謝の気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。

実際私も、以前大きな地震で数日間の停電を経験したことがあるのですが、その時にはあらためて自由に電気が使えることのありがたさを、本当に身に染みて実感しました。

テレビやパソコンはもちろん使えず、スマホも充電できないので節約しながら最低限だけ使い、夜は日が沈んだら懐中電灯で過ごし、トイレに行くのも暗闇の中、とあまりにも不便で不安な生活を数日間過ごした後では、電気が復旧して部屋の明かりが点いた瞬間は思わず声を上げて喜び、涙が出そうになりました。

他の地域では断水も起きている場所もありましたので、そちらはもっともっと大変だったと思います。

本当に、何気ない日常のありがたみを心から実感できるできごとでした。

あらゆる恵みに感謝する

人間は誰一人として、たった一人だけの力だけで生きていくことはできません。

あらゆる人やモノに助けられて生きていられるのですが、普段そのことをつい忘れてしまう、ということも多いのではないでしょうか。

もしかすると、あなたは今の状態や、誰かがあなたにしてくれたことを、「あたりまえの事」と思っているかもしれません。

しかし、例えば、誰かがあなたのために何かをしてくれたということは、あなたのために時間を割いて、手間をかけてくれたということであり、その人自身のためや他の誰かのために割く時間を犠牲にしてくれた、ということを忘れないで欲しいのです。

その気持ちがあるだけで、あなたはきっと感謝の心を持つことができるはずです。

「感謝」とは「良いこと」を認識すること

「感謝」とは「自分の生活の中に良いことがある」と認識すること、でもあります。

空気があり、水があり、太陽の光があり、多くの人の支えがあることを当たり前だと思ってはいけません。感謝の気持ちを忘れてはいけないのです。

なぜなら、感謝すること、「感謝の心をもつこと」で、はじめて本当のありがたさが分かるからです。

松下幸之助さんもこう言っています。

「感謝の心を忘れてはならない。感謝の心があってはじめて、物を大切にする気持ちも、人に対する謙虚さも、生きる喜びも生まれてくる」

松下幸之助

つねに感謝の気持ちを持っている人は、満ち足りた幸せな人生を手にいれやすい、ということがお分かり頂けたのではないでしょうか。

「感謝」ができる人は愛される

「感謝」の言葉を伝えよう

「感謝しよう!」というと、「なんだか照れくさい」とか、「言わなくても分かってくれるよ」と言って、普段あまり感謝を伝えない人も多いように思います。

特に日本人はその傾向が見られると思いますし、実際、昔の私もそうでした。

「ありがたい」とは感じていても、あらためて面と向かって「ありがとう」と伝えるのはなんだか恥ずかしい、言わなくても分かってるだろう、と思い、あまり感謝の言葉を伝えていませんでした。

しかし、ある時身近な人から、「ちゃんとお礼を言わないとダメだよ」と言われ、ハッと気づいたのです。

「きちんと伝えなければ、本当の気持ちは伝わらないのかもしれない」と。

「多少は伝わっているかもしれないけれど、正しく伝わっているとは限らないのだ」と。

そして、「感謝の力」を知ってからは、常に感謝の心を忘れないように努力し、きちんとお礼を言うように心がけています。

もちろん、「照れくさい」「恥ずかしい」という気持ちは分かります。

でも、逆の立場に立った場合、あなたはどう感じるでしょうか?

別にお礼して欲しくて行なった行動ではなかったとしても、相手のためを思って行動した時に、相手から全くお礼の言葉ひとつもないと、どう思うでしょうか?

相手が「言わなくても伝わるだろう」と思っているとして、あなたには相手の気持ちが正しく伝わっていますでしょうか?

ちょっとした照れくささだけで、あれだけたくさんある感謝のメリットを受け取らないなんて、あまりにもったいないとは思わないでしょうか?

だまされたと思って、ぜひ「感謝」を習慣化してみてください。「ありがとう」を口ぐせにしてみてください。

そのうちきっと気持ちよくてやめられなくなりますし、そうなれば、あなたの人生が好転することは約束されたようなものだと言えるでしょう。

私が普段から実践している方法

「感謝」について、普段から私が実践している方法についてもお伝えしようと思いますので、もし興味があればもう少しお付き合いください。

それは、以下の2つです。

  • 初詣などで神社へ参拝に行く時には、感謝を伝える
  • ご先祖様、仏様に仏壇やお墓でお参りする時には、感謝を伝える

この2つはもうかなり長い間実践していますが、行なうことで普段から自然と感謝の気持ちを持てるようになるのでおすすめです。

また、私自身はかなり以前から続けているのですが、最近読んだ「夢をかなえるゾウ」という本で、ガネーシャという神様が言っていたセリフに思わず笑ってしまいつつ、同時に「やっぱりそうだよなぁ」と再認識した部分があるので、ご紹介したいと思います。

それは、主人公が願いを叶えるために、ガネーシャとお参りに行った時の話です。

ガネーシャが突然、「お参りの裏技教えたろか?」と言い出します。主人公は「お参りに裏技なんてあるわけないだろ」と思いながらも、試しに聞いてみた時のガネーシャのセリフです。

「ちょっと神様の立場に立ってみい。神様の所にはな、毎日毎日、世界各国津々浦々から『健康になりたい』『お金が欲しい』『恋人が欲しい』『幸せになりたい』て、お便りが寄せられるんや。
まあ好き勝手願いよるなあ自分らは。しかもその願い事かなえるために差し出すのが小銭て。自分らの幸せどんだけ安上がりですかーいう話や」

水野敬也(著)夢をかなえるゾウ

そして、話は続きます。

「けどな、そんな中でやで、たまに、もう、ほんのたまにやで、こんなんがおるんや。
『いつもいつも良くしていただいて、神様ありがとうございます』」
「ぐっとくるよね。神様側からしたら、そういうの、ぐっとくるよ。神様連中みんなで言うてるよ。『今の、ぐっときたよね』って。
もう、こういう子はな、優先的に願い事かなえたるのが、内々での暗黙の了解になってんのよ」

水野敬也(著)夢をかなえるゾウ

さらには、こう続けます。

「お墓参りでも願い事するやつおんねんな。『ご先祖さま、僕の願いをかなえてください』てな。でもな、そんなもんご先祖さんからしたら『たまに来たかと思ったら願い事かい!』やで」


「そやから、お参り行く時はいっつも『ご先祖様のおかげで自分は幸せです。ありがとうございます』て感謝するんや。そしたらご先祖さんもテンション上がってやな、『困ってることないか?一肌脱ぐで』ちゅうことになるんや」

水野敬也(著)夢をかなえるゾウ

いかがでしょうか。あくまで物語ではありますが、実際にこういった考え方は特に成功者や幸せな人生を送っている人からはよく聞きますので、私は実践する価値はあると考えています。

心の中で思うだけですので、特にデメリットも無いので試してみてはいかがでしょうか。

最後に

ここまでお読みいただいて、本当にありがとうございます。

少しでも多くのかたが感謝の力を知って、もっともっと感謝する世の中になれば良いな、と思っていますし、あなたにも何かしら参考になることがあったなら、とっても嬉しいです。

いつも私のブログを見てくれているあなた、はじめてご覧になられたあなた、みなさんに感謝を伝えたいと思います。

ありがとうございます!

お礼と言ってはなんですが、最後に、先ほどご紹介した「夢をかなえるゾウ」から、ガネーシャが「感謝」について教えてくれたセリフをご紹介して、今回は終わりにしたいと思います。

「自分らは、お金も、名声も、地位も、名誉も、自分で手に入れる思てるかも分からんけど、ちゃうで。むしろ逆やで。お金は他人がお前にくれるもんやろ。名声は、他人がお前を認めたからくれるもんやろ。全部、他人がお前に与えてくれるもんなんや。」

「身の回りにあるモノ、ともだちや、恋人、親、日々出会う人、動物、空気や水、緑、それもこれも全部、自分が生きるために存在してくれてるもんや。当たり前のようにそこにあるけど、ほんまは有難いものなんや」

「当たり前のようにそこにあるけど、全部自分を幸せにするために存在してくれとるんやで」

水野敬也(著)夢をかなえるゾウ
Bitly

コメント

タイトルとURLをコピーしました