「どうしてもモチベーションが上がらない」
「最初はあんなにやる気があったのに、すぐやる気が無くなる」
「どうしたらモチベーションが上がるのか分からない」
この記事が目についたということは、あなたはそんな悩みをお持ちかもしれませんね。
その気持ち、よくわかります。
なぜって?
私も散々同じ悩みを持ち、何度も挫折した経験があるからです。
そこで、今回はそんな悩みの解消に役立つ方法をまとめてみました。
少しでもあなたの参考になれば幸いです。
モチベーションを左右する外的要因と内的要因
モチベーションを上げたい、維持したいと考えるのであれば、まずは「モチベーションに影響を与えるもの」について知っておく必要があります。
それは大きく以下の2つに分けることができます。
- 外的要因
- 内的要因
もう少し専門的な言い方をすると、「外的要因」は「外発的動機づけ」、「内的要因」は「内発的動機づけ」とも言います。
もう少し分かりやすく言うと、
- 外的要因:自分以外の周りからもたらされるもの
- 内的要因:自分がやりたいと思うからやるもの
とも言えます。
「外的要因」の主なものとしては、お金、人間関係、周りからの称賛、名誉といったものがあります。
また、ペナルティも時に行動する意欲や動機になることから、これも外的要因と言えるでしょう。
一方、「内的要因」は、やりがい、達成感、成長している実感、楽しさ、好奇心といったものがあり、自分にとってそれを行なう事が嬉しい、と感じるものです。
「外的要因」「内的要因」どちらがモチベーションアップにより影響があるかは、人によって、あるいは状況によって変わりますが、一般的に「外的要因」は持続性に欠けることが多く、効果が一時的なものが多いと言われています。
まずはここでは、モチベーションに影響を与えるものには、「外的要因」と「内的要因」があるのだ、ということだけ覚えておけば大丈夫です。
嫌なことを書き出してみる
モチベーションはどうして下がるのでしょうか?
まぁ、おそらくずっと高いモチベーションを維持し続けるのは相当なエネルギーを必要としますので、そのままではどんな人でもいつかはエネルギーが切れて疲弊してしまうでしょう。
ですから、人間の機能として、必要な時にはモチベーションを高め、休息すべき時にはモチベーションを低くする、といった働きがあるのではないかと思っています。
想像してみてください。
もしあなたが、とても疲れていて少しリラックスしたいという時に、あなたの周りにいる人全員が、ものすごくモチベーションが高い状態であなたに接してきたら、どう思うでしょうか?
きっと、「暑苦しいな・・・」とか、「今は少し静かにさせてくれよ」と思うのではないでしょうか。
とは言え、やはり必要な時にモチベーションが上がらない、というのも困りますよね?
その解消法の1つとして、「嫌なことを書き出してみる」という方法があります。
これはどういうことかと言うと、モチベーションが下がる要因の1つに、「心の中にネガティブな感情が溜まっている」という状態があります。要は「ストレスや不満が溜まっている」という事です。
そして、この「ストレスや不満が溜まっている状態」というのは、意外と自分では気づきにくいものでもあります。
「なんとなくやる気が出ないな・・・」
「なぜかモチベーションが上がらない・・・」
という状況には気づけても、それがなぜなのかが分からないという事です。
ですから、「ストレスに感じていること、不安に感じていることをノートなどに書き出してみる」ことで、自分の状態を客観的に分析することができますし、書くだけで心が軽くなる場合もあります。
最初は「何がストレスなのか」「何が不安なのか」が漠然としているかもしれませんが、いざ書き出してみようとじっくり考えてみれば、意外と自分でもハッキリ気づいていなかった原因が出てくるものです。
そして、いくつか書き出すことができたら、書き出した事柄が、「なぜストレスや不安に感じるのか?」についても考えてみることをおすすめします。
深堀していくことで、ストレスや不安の本当の原因が見えてくることも多いですし、悩みの解決策や解決のヒントが見つかるかもしれません。
また、自分自身の状況を可視化して客観的に見ることで、まずは何をするべきか、何をしたら良い方向に進めそうかの道しるべにもなるはずです。
目的・目標を明確化する
あなたが何か目標を立てたり、達成したい目的ができたのに、いまいちモチベーションが上がらない、あるいはやる気が続かない、という場合は、「目標や目的をもっともっと具体的に、明確にする必要がある」のかもしれません。
目標の立て方が上手い人、慣れている人であればあまり問題は無いかもしれませんが、意外と目標を立てるのが苦手、あるいはあまり得意ではない、という人も多いものです。
上手な目標の立て方についてはまた改めてお伝えしようと思いますが、まず今回知って欲しいのは、
「目標は具体的・明確であればあるほどパワーがある」
という事です。
どういうことかと言うと、「あなたにとって達成するに十分値する目標、達成することが非常に魅力的な目標であれば、モチベーションは自然と高まる」という事です。
極端な話をすると、もしあなたの目標達成に、あなた自身、あるいは家族の命がかかっているとしたら、どうでしょうか?
モチベーションが上がらない、などと言っていられるでしょうか?
これは何もネガティブな場合だけではなく、例えばあなたの目標が達成されたなら、あなたの長年の夢が実現したり、理想の人生が手に入ったり、何ものにも代えがたいものが得られるとしたら、やる気が出ないからといって、暇つぶしで時間を浪費するでしょうか?
おそらく必死になって目標達成に向けた行動をするのではないでしょうか。
「そこまで大きな目標では無い場合はどうしたら良いのか?」
という疑問があるかもしれません。
もちろん、全ての目標や目的がそういった大きなものではないでしょう。その場合であっても、仮にも目標を立てたのであれば、達成することによって何かしら得られるものはあるはずです。
何ひとつ得られるものが無いのにあえて目標を立てて行動しようという人はなかなかいないと思います。
であれば、大事なことは、「成功を具体的にイメージする」ことです。
あなたが目標を達成すること、つまり目標達成に成功した時、あなたはどんな状態になっているのか、何を得られるのか、何を得たくてその目標を達成しようと思うのか、をとことん明確にするのです。
その結果、得られるものがあなたにとってそこまで魅力的では無ければ、目標を変更するのも良いでしょう。
そして、得られるものがあなたにとって十分に魅力的なものならば、間違いなくあなたは目標達成に向けて勝手に行動し始めるのです。
タスクを細分化する
人は未知のものに不安を抱くものです。
そして、不安があると、どうしてもやる気やモチベーションに悪い影響を与えることはすでにお伝えした通りです。
あなたが何かしらの目標を立てた時、目標達成までの道のりや、達成に必要な行動がハッキリ見えない場合、それが不安となり、結果的にモチベーションが上がらなかったり、やる気が続かなかったりすることがあります。
では、そういった場合はどうすれば良いのでしょうか?
答えは簡単、やるべきこと、タスクを細分化するのです。
目標達成の手法として、スモールステップというものがありますが、いきなり最終ゴールを目指すのではなく、まずは小さな階段を一段ずつ登っていき、最終的にゴールを目指すというやり方です。
具体的には、
- 目標達成に必要なタスク(やるべきこと)を書き出してみる
- タスクをできる限り分解して細かくする
- 細かくしたタスクに優先順位を付ける
これだけです。
ここまでやれば、「まずすべきこと」が明確になります。また、スモールステップにすることで、「これぐらいならできそうだ」という気持ちになるはずですので、重い腰も上がりやすくなります。
スモールステップにすることで迷いが無くなりますし、もし不安な点や不明点があっても、次にやるべきことについてだけ調べたり、確認するだけで良いので、気持ちもぐっと楽になります。
これをさらに効果的に行なうのであれば、各タスクにマイルストーンを設定し、チェックリストを作成します。目の前の目標をまずは1つクリアすることに集中し、タスクが1つ完了したらチェックすることで、安心感や達成感を感じられますし、これを繰り返すことで自分に自信もついてきます。
ちなみに「マイルストーン」とはいわゆる「中間目標」のことです。
もともとは鉄道や道路で、出発地点からの距離をマイルで表した距離標識、つまりは目印のことです。これがあると、自分がいまどのくらい進んでいるのか、いまスタートとゴールの間のどの辺りにいるのかが分かる、という訳です。
もし登山をしたり、車で峠を越えた事があれば分かるかもしれませんが、「〇合目」といった標識が一定間隔にあり、あれがある事で、「あともう少し」「もう少しで頂上だ」と分かり、不思議と安心したり、元気が出てくるものです。
同じように、果てしないゴールのように見える目標でも、マイルストーンを設定することで、「あと少しだけ頑張ろう」という気持ちになれますので、目標達成の方法としてとてもおすすめです。
自分のやる気が出る行動を知っておく
人によって「やる気が出る行動」「やる気が出るきっかけ」は様々です。
そして、「あなた自身にとっての、やる気が出る行動」を知っておくことは、モチベーションを上げるという点では非常に大事なポイントです。
なぜなら、「自分にとってやる気が出る行動」が分かっていれば、どうしてもやる気が出ないときにその行動を行なうことで自動的にやる気を出すことができるようになるからです。
ここでは、代表的な「やる気が出る行動」をいくつか紹介したいと思います。
本を読む
あなたには、好きな本、何度も読みたくなる本はありますでしょうか?
もしあるなら、ぜひともその本を活用しましょう。まだ無くても大丈夫です。これから探せば良いのです。いろいろな本に触れていれば、必ずあなたにとって大切な本に出合えるはずです。
それは、小説でも、ノンフィクションでも、ビジネス書でも、漫画でも、絵本でも、何でも構いません。
必要なのは、「その本を読むことであなたのやる気が出る」ことです。
一冊だけとは限りません。何冊あってもOKです。読書が好きな方には特におすすめの方法です。
心に響く言葉を読み返す
これは、先ほどの「本を読む」に似た方法ですが、いうなれば「自分だけの本」「自分だけの名言集」を作るイメージです。
私も昔から行なっている方法ですが、「自分が感動した、感銘を受けた、心に響いた言葉」をスマホやノートなどに書き溜めておくだけです。
そして、ふとした時、いまいちやる気が出ない時や、迷い・不安が生じた時などに、書き溜めた言葉を眺めるだけです。
だまされたと思ってぜひ一度やってみてください。シンプルですがとても効果があります。
本を一冊読むよりもはるかに短い時間で読めますので、隙間時間などちょっとした時間でできますし、その時のあなたの状態により、同じ言葉でも新たな発見があるはずです。
動画を見る
これも私がよく行なう方法ですが、ドラマ、映画、アニメ、YouTubeなどで、見るとやる気が出たり、気持ちが上がる動画を知っておき、モチベーションを上げるために活用します。YouTubeなどはうっかりすると沢山見過ぎて気づいたら1日潰れていた、なんて事もあり得ますが、関連動画などで新たな発見もありますし、見た後に作業効率が上がるのであればさほど問題無いでしょう。
せっかくなら、「無駄な時間を過ごしてしまったな・・・」と落ち込むより、「良い気分転換になり、やる気も出たから、また頑張ろう!」と気持ちを切り替えて、有効に活用しましょう。
音楽を聴く
こちらも定番の方法ではありますが、やはり好きな音楽を聴くとモチベーションが上がる、やる気が出る、という人も多いと思います。
アスリートが試合前に音楽を聴いて集中力や気持ちを高めているシーンを目にした事がある人も多いのではないでしょうか。
特に、音楽には記憶と関連づいた感情を呼び覚ます効果もあると言われていますので、自分がモチベーション高く取り組んでいた時や、良い思い出・記憶と結びついている曲を聴くと、その時の気持ちがよみがえり、同じようにやる気が出ると言われています。
好きな匂いをかぐ
これは少し独特な方法ではありますが、匂いが人に与える影響は非常に高いのも事実です。
その理由としては、「嗅覚は直接脳に働きかけることができる感覚」だからです。
あなたも何かの匂いをかいで、「その匂いと結びついた記憶」が瞬時によみがえったという経験は無いでしょうか。
匂い・香りが人間に与える効果について説明するとそれだけでかなりの情報になりますので、それはまた別の機会にしたいと思いますが、匂い・香りを上手く活用することで、リラックスしたり、集中力を高めたりできるという事は、アロマなどでご存じの方も多いと思います。
気になる方は、好きな匂い、自分にあった香りを探してみるのも面白いと思います。
ご褒美を決める
自分にご褒美を与えるという方法は、ベタではありますが、あなたのやる気を高めるのに効果的な方法であることは事実です。
もちろん、ご褒美の内容や頻度など、多少気を付ける必要はありますが、ご褒美がモチベーションを上げる要因となるのは間違いありません。
実際、世の中の成功者は、「自分にとってのご褒美」を上手く活用している人も多いのです。
それは「物」である場合もありますが、「成功すること自体」がご褒美になっていることもあります。
つまり、「小さな成功体験」が「その人にとってのご褒美」であり、またそのご褒美が欲しくて、次の成功に向けて努力する、という事です。
これは人間の脳の仕組みにおいても理にかなっていますので、成功者は意識的、あるいは無意識的にこの方法をうまく活用しているから、モチベーションも高く、結果的に人より多く成功できる可能性が高まる、という訳です。
まずは、「小さな目標」と「小さな達成」を繰り返すだけでOKです。それだけで自信がつきますし、「成果を見える化」することで、達成感や満足感を味わえ、そのうち「目標達成自体があなたにとってのご褒美」になることでしょう。
ライバルや目標とする人を決める
この方法は、合う人と合わない人がいます。
人一倍負けず嫌いな人、「負けたくない」という気持ちが強い人、あえて自分にプレッシャーを与えることで頑張れる人にはとても効果的です。
一方で、「自分にプレッシャーを与えると頑張れるんだ」と考え、自分を追い込んでみたものの、一向に上手くいかない人もいます。
そういう人は無理に自分にプレッシャーを与えるのはあまり効果的とは言えません。人には向き不向きがありますから、「自分はダメだ」と悲観せず、「自分には向いていない方法だ」と客観的に理解するのがおすすめです。
ただ、そんな人でも、自分にプレッシャーを与えずに上手くやる気を引き出す方法があります。
それは、「あの人のようになりたい」という気持ちを利用して「まねる」ことです。
もしあなたにとって「憧れの人」「理想の人」がいるのであれば、その人をまねてみる事です。
あなたの憧れの人、理想の人が行なっている行動には理由があるはずです。その理由が分かるに越した事は無いですが、最初は分からなくても全く問題ありません。
ただ「まねる」だけで良いのです。
どんなことにも「原因」と「結果」があります。もし「あなたの理想とする人が、あなたの理想とする結果を出している」のだとしたら、「その結果を出す原因となる行動」をしているはずです。
ということは、あなたも同じ行動ができれば、同じ結果を出せる可能性は高いと言えます。
もちろん、すぐに結果が出ないことも多いでしょうが、少なくとも今上手くいっていないのであれば、「上手くいく可能性が高い行動」を取ってみる事にデメリットはあるでしょうか?
試してみて、あなたには合っていない行動だと分かれば、その時改めて「あなたにとってより良い行動」を考えてみれば良いのです。
試してみなければ、それが「あなたにとって良い行動かどうか」は分からないのですから。
心地よい環境を作る
あなたの身の回りの環境は、あなたの夢や目標を達成するのに最適な環境でしょうか?
あなたが人一倍強い意志力の持ち主で無い限り、いえ、例え強い意志力を持っていたとしても、環境の影響力を甘くみていては、夢の実現や目標達成が格段に難しくなります。
また、モチベーションを上げるという意味においても、「環境を変える」というのは非常に効果的です。あなたも、環境を変えるだけで気持ちも変わる、という経験をしたことがあるのではないでしょうか。
環境を変える、といっても、何もいきなり引っ越しする、といった事をしなければいけないわけではありません。
あなたがいつも集中できない、やる気が続かない、という悩みを持っているのであれば、その原因になるものを取り除くだけでも大きな効果が見込めるはずです。
あなたの周りに、あなたを誘惑してくるものがあると、そのたびに強い意志力でその誘惑に対抗する必要がありますし、それだけで集中力を浪費してしまいます。そして、大抵の人は誘惑に負けてしまいます。
であれば、自分の目標達成や決意に悪い影響を与えるものを環境から取り除くのが一番ではないでしょうか。
- あなたを誘惑してくるもの
- あなたの決意を鈍らせるもの
- 集中力をそがれるもの
そういったものが、あなたの周りにないでしょうか?
例えば、スマホ。
仕事や勉強、あるいは何かの作業をしようと意を決して机に向かったものの、ついスマホが気になって見てしまう。
そういう場合には、例えば、作業中はスマホの電源をオフにしておいたり、もっと強力に実行するなら、タイマー式の金庫にスマホを閉まって、時間が来るまで開けられないようにするのも良いかもしれません。
もしどうしてもダイエットが上手くいかず、ついつい甘いものや高カロリーのものを、しかも夜遅くに口にしてしまうのだとしたら、そもそも誘惑の元になるお菓子やスイーツ、ジャンクフードを家に置かない事です。無ければ口にはできないのですから。
また、あなたの決意や目標達成を阻害する人間関係、自分の夢と矛盾する人間関係があるのなら、それについても整理整頓する必要があります。
周りの人の悪習慣もあなたに大きな影響を与えるからです。
- 禁煙したいのに周りがみんな吸っており、誘惑してくる
- 健康的な食生活をしたいのに周りがみんなジャンクフードばかり食べている
このような環境下で、周りの誘惑を振り切って自分だけ禁煙したり健康的な食生活を送るのは、非常に労力が必要ですし、大きなストレスにもなりますので、大抵の人は誘惑に負けてしまうでしょう。
さらに、住む場所や環境、そして周りの知人友人といった人間関係が、その人の収入や成功に大きな影響を与える事は科学的にも証明されています。
「身近な5人(10人という説もある)の平均年収があなたの年収になる」という法則は有名ですので、あなたも聞いたことがあるかもしれません。
このように、人間関係も含めた環境の影響は大きいのです。
ですから、逆にこれを上手く活用し、あなたが目指している年収の人たち、成功者たち、健康的な生活を実践している人たち、同じ夢や目標を持った人たちとつながり、その輪に入ることで、あなたの目標達成は圧倒的に楽になります。
いまではオンラインサロンやSNSなどで離れた人たちとも簡単につながることができますので、環境の力を活用したい人は、ぜひ一度試してみる事をおすすめします。
「自分が成長している」という実感を持つ
モチベーションが上がらない原因の1つに、「自分の成長が実感できない」というものがあります。
これは登山に例えれば、今自分が一体何合目まで登ってきていて、あとどれくらいで山頂までたどり着けるのかが分からない、それどころか、進んでいるのかすら自信が持てない、という状況です。
これでは、どんなに意志力の強い人でも、モチベーションを高く維持するのは難しいことは容易に想像できるのではないでしょうか。
しかし、大抵の場合、何か目標に向けて地道に正しい努力を続けていれば、少しづつでも確実に成長はしています。ただ、それを自分自身で感じにくいという事はよくあります。
その理由は、例えば、成長曲線やプラトーによるものである場合も多いです。
成長曲線とは、下記のようなもので、
「成長」は「努力の量」に比例して直線的には伸びていかず、最初のうちはなかなか伸びない、というものです。そのため、ある程度努力をしたのになかなか結果が出ず、途中でやめてしまう人も多いのです。
あともう少し努力を続ければ、そこから急激に成長する一歩手前だったのに・・・、ということも珍しくありません。
また、プラトーというのは、下記のように、
成長の途中で定期的に訪れる停滞期のことです。筋トレやダイエットなどを継続したことがある方なら経験があるかもしれません。
最初は順調に筋肉がついたり、体重が落ちていたのに、ある時から同じ運動や食事制限をしても全然筋肉量が増えない、あるいは体重が落ちない、といった状態です。
これらは科学的にきちんと説明がつくのですが、まずはこういった現象が誰にでも起こるという事さえ知っていれば、「努力をしているのに全然報われない・・・」と悲観的になる必要は無いのです。
また、仕事においても、「この仕事に何の意味があるのだろう」と悩んでしまうことは誰にでもあります。
そんな時は、ぜひ、他人(上司、先輩、同僚など)の意見を聞いてみると良いでしょう。大抵の場合、自分が思っている以上に他人の役に立っていることも多いものです。
「自分なんて何の役にも立たない・・・」とモチベーションを下げるのではなく、素直に他人の意見を聞いてみるのも時には効果的です。
そうすることで、自分の行動を見返したり、改善点が見つかる場合もありますし、自分が思っている以上に他人の役に立っているのだと知れるだけで、やる気が上がるのは間違いありません。
合わせて、自分自身のキャリアの棚卸しをしてみる、という方法もおすすめです。
改めて「自分ができるようになったこと」をじっくりと書き出してみることで、以前に比べて実際にはかなり成長していることが分かり、モチベーションアップにもつながります。
適度なリフレッシュや気分転換をする
どうしてもモチベーションが上がらない、やる気が出ない、集中力が続かない、という時には、無理をして続けるより、思い切ってリフレッシュするのもおすすめです。
特に、軽い運動をしたり、少し体を動かすだけでも効果はあります。体の血流を良くすることで、脳を活性化させる効果もあるからです。
また、ウォーキングは集中力を高めたり、リフレッシュする効果もあることは多くの医師も言っています。
カナダの The Rotman Research Institute という研究機関の研究でも、ウォーキングは落ち込んだ気持ちの改善に効果的であることが分かっており、特に自然の中でのウォーキングは効果が高いとの研究結果が出ています。
実際、頭の中がモヤモヤして考えがまとまらない時や集中できない時には、軽い運動をして頭の中を空っぽにして一時的に悩みを忘れることで、良いアイデアが生まれたり、モチベーションが上がる事も多いです。
天気の良い日に太陽の光を浴びながら軽く散歩をするだけでも、すっかりやる気が無くなっていた気持ちが改善しますので、おすすめの方法です。
健康を維持する
モチベーションの維持と健康は大いに関係があります。
あなたも経験があると思いますが、体調が悪い時は気持ちも乗らず、集中力も続かないですよね?
また、健康に不安がある状態では、なかなか心から夢や目標に向かって努力を続けるというのも難しいのでは、と思います。
反対に、健康に何の不安も無く、体調が絶好調であれば、自然とやる気も高まりますし、集中力も高くなるのが普通です。
どうしてもモチベーションが維持できない、やる気が出ない、という事が多いのであれば、ぜひとも健康にも少し気を使って、体調を整えることから始めてみるのも悪くないと思います。
健康法については本当に様々ありますし、人によって向き不向きもありますので、ここで詳しくは述べませんが、普段から体調管理に気をつけておくだけでも、結果的にはモチベーション維持につながりますので、思い当たる方はできそうな方法から試してみるのも良いと思います。
無理や無茶をして目標を達成しても、結果的に体を壊してしまっては何の意味も無いですからね。
役を演じる
あなたには、憧れの人物や理想とする存在はいますでしょうか?
もしいるのであれば、こう考えてみてください。
「もし〇〇(憧れの存在)なら、こんなときどうするだろうか?」
モチベーションを上げたり、成功をつかむための方法として、「役を演じる」というものがあります。
イメージとしては、自分自身が憧れの存在の着ぐるみを着て、その存在になりきる、というものですが、これが意外と効果があります。
憧れの存在は、実在の人物でも、架空の人物でも構いません。
自分の知り合いでも、テレビで見た成功者でも、歴史上の偉人でも、アニメや映画の中の登場人物だって構いません。
あなたが憧れるくらいですので、きっとその存在は、素晴らしい精神力、素晴らしい行動力、素晴らしい考え方を持っているのでしょう。
であれば、その力を少し借りてみれば良いのです。
あくまであなたの想像で構いませんし、実際に憧れの存在があなたの想像通りの行動をするかどうかは分かりませんが、少なくとも悩んでいるあなたの状態に取っては、新たな視点となり、解決策を見つけるヒントになるはずです。
もし今現在、憧れの存在と呼べる人がいないのであれば、架空の存在をあなたが想像で作り上げても構いません。
例えば、何事にも前向きで弱音を吐かない理想的な自分自身、でもOKです。
自分の成功、夢の実現や目標達成に理想的な自分自身とはどういう状態かを想像し、そういう状態の自分になりきって行動するのです。
言うなれば、ドラマや映画で役を演じる役者さんのように。
そうやって、例えば普段からモチベーションが上がる言葉を使うといった事を意識するだけで、気づいたらあなたはそういう自分になれているはずです。
とにかくやってみる
最後にお伝えする方法は、もっともシンプルですが、ある意味一番簡単かつ最も効果的です。
「とにかくやってみる」
ただ、これだけです。
そういうと、「それができないから困っているんだよ!」という声が聞こえてきそうですが、ちょっと待ってください。今から説明します。
あなたも経験があるのではないでしょうか。
「ちょっとだけやってみるつもり」だったのに、「気づいたらすっかり熱中していた」という事が。
例えば掃除。面倒だなぁ、と思いつつも、とりあえずテーブルの上のホコリだけ取るか、と動き始めたら、結局部屋を全部しっかり掃除していたとか。
あるいは、不用品を整理しなきゃと思いつつ、とりあえず簡単な所だけ片づけ始めたら、トコトンやらずにはいられなくなったとか。
そうです。一度始めてしまえば、いつの間にか熱中していることも多いと思います。これは、人間の脳の仕組みがそうなっているからなのです。
「やる気」というのは、脳にある「側坐核(そくざかく)」という場所で作られます。
この「側坐核」が活動すれば「やる気」が出る、という訳なのですが、ではどうしたら「側坐核」を活動させられるのでしょうか?
「側坐核」を活動させるためには、「ある程度の刺激」が必要なのです。
つまり、「何かをやりはじめる」ことが「刺激」となって「側坐核」が活動し始め、結果「やる気」が出るというわけです。
そのため、「やりはじめ」なければ「やる気」も出ません。なぜなら、刺激が無いので側坐核が活動しないからです。
この、「一度始めると、だんだん調子が出てきて集中できるようになる」ことを、精神医学者のクレペリンは「作業興奮」と名付けました。
この「作業興奮」を上手く活用することで、誰でも簡単に「やる気」を出すことができるのです。
そして、世の中の成功者はこのことを知っています。
もちろん、ほとんどの成功者だって、あなたと同じく「面倒くさいなぁ」「やる気が出ないなぁ」と思うことはあるはずです。もちろん私もよくあります。
しかし、この「作業興奮」という脳の仕組みを分かっているので、「とりあえず行動する」のです。その結果、気づいたら集中してやるべきことを完了させられる、というわけです。
また、もっと簡単に行動するためには、「習慣化(ルーティン化)」するのも良い方法です。
例えば、食後の歯磨きを習慣にしている人などは、「面倒くさいなぁ」とさえ思わなくなります。逆に「やらないと気持ち悪い」とさえ思うようになる人も多いです。
そうなってしまえば、「自動的に行動を始める」ようになりますし、「始めてしまえばモチベーションは後からついてくる」ので、とても簡単に行動できる、とうわけです。
ぜひともダマされたと思って、「ほんのちょっとだけ」やってみてください。きっとその効果に驚くはずです。
最後に
最後に、私がモチベーションを上げたいな、と思った時に読んだ本で、とてもしっくりきた言葉がありますので、それをご紹介して終わりたいと思います。
その本は、水野敬也さんという方が書かれた「夢をかなえるゾウ」というとても有名な本です。ドラマなどにもなっていますので、ご存じの方も多いかもしれません。
その本の一節に以下のような言葉があります。
「頑張ろう思ても頑張られへん本当の理由、それはな、『頑張らなあかん』て考えること自体が楽しくないからなんや。そんで楽しないことはな、結局続かへんねん。」
水野敬也(著)夢をかなえるゾウ
さらには、こう続きます。
「自分らは、心の底ではやりたない思てることや、嫌いなことを無理やりやろうとするやろ。努力せないかん、我慢して頑張らなあかんいうて、努力することそのものを目的にして頑張ろうとするやろ。そんなもん続くわけないで。なんちゅうても、本音はやりたないんやから」
水野敬也(著)夢をかなえるゾウ
いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでもあなたのお役に立てていれば嬉しいです。
また、「夢をかなえるゾウ」は、あまりにも有名な本のため、私もあえて読んでいなかったのですが、ふとしたきっかけで読んでみて、もっと早く読めば良かったと思ったほど良い本でした。
もしまだ読まれておらず、気になっている方はぜひ一度読んでみる事をおすすめします。
念のため以下にリンクも貼っておきますので、よろしければチェックしてみてください。Amazonプライム会員の方なら無料で読めます。
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